文化を守る「里人」

木貴重な自然を守る人。伝統の技術を受け継ぐ人。ふるさと奥会津の文化を守り、 次代に伝えようと活動している里人たちを紹介します。

武田 幹雄さん(たけだ みきお/柳津町・河畔の宿 月見亭)

奥会津の山々への愛でもてなす、山の名人。

柳津虚空蔵尊から望む只見川の写真

「武田 幹雄さんは「河畔の宿 月見亭」の4代目。
明治初期から旅人達の疲れを癒し続けているという月見亭は、柳津虚空蔵尊を見上げる絶好のロケーションに位置する宿。ただ、良いことばかりではない。宿は過去に幾度も水害にあっており、そのたびに改築し、時代に合わせてつくり変えてきた。まさに柳津の歴史と共に歩んできた宿。

武田さんは、宿泊客が希望すればに、会津の歴史や徳一菩薩の話をしているそうだが、それよりも、お客さんと酒を飲みながら山菜の話なんかをする事が本当に楽しいという。「お客の中に入って、お客が中に入ってきてこれがいいんだよっ」と、武田さんはにかっと笑う。

リピート客が多いという月見亭。宿泊客は会津人特有の、この笑顔から元気をもらいにきているんじゃないだろうか。

奥会津の恵み、そして人のぬくもりを守る。

武田さん近影

自然豊富で山の恵みが豊かな柳津だが、人の手が入らないと駄目になっていく。今では奥会津でも、里山が減り、獣達が住む奥山が集落に迫り出してきている。熊が町に出てくるのは餌が無いからじゃなくて人が山に入らなくなったからだ、と武田さんは言う。
そのため、武田さんは月見亭を営みながらボランティアガイドも引き受けており、宿泊客だけではなく町からも依頼を受け、ガイドや森の案内人などをして観光客をもてなしている。

「柳津に住んできるのだから、山で遊べるのが自分たちの特権!それをお客さんにもおすそ分けしているだけ」なのだとか。頻繁に山に入るのも、山が好きだから。名人ならではの山を守る山遊びに是非同行してみたい。

武田 幹雄さんにとっての「奥会津」

「こんな事を言うと怒られるかもしれないけど、山菜を良く知らないで、山菜と取りたいってお客さんが多いんだ。だから、一緒に取りに行って説明するんだよ。ふきのとう、あさつき、ぼうな、しおで…」次々と山菜の名前が並ぶ。そして「今年もきのこが大量で!」と携帯の写真をみせていただいた。本当に、心から奥会津を、そして山の恵みを愛して 止まないのだろう。

最後に、「柳津は“空”と“山”と“川”が3分の1づつで本当に美しいよね」と話してくれる武田さん。自分が住む土地をこんなにも嬉しそうに話す武田さんもまた、奥会津の魅力のひとつなのだろう。

アクセス・周辺地図

河畔の宿 月見亭

電話:
0241-42-2348
FAX:
0241-42-3420
住所:
福島県河沼郡柳津町小椿字瑞光寺甲2771
ホームページ:
河畔の宿 月見亭

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