文化を守る「里人」

木貴重な自然を守る人。伝統の技術を受け継ぐ人。ふるさと奥会津の文化を守り、 次代に伝えようと活動している里人たちを紹介します。

佐藤 弘さん(さとう ひろし/只見町・ヤマサ商店)

頑固なほどのこだわりで作る、そば打ちの名人。

大イチョウ

「手造り屋ヤマサ」と、峠のそば屋「八十里庵」を営むヤマサ商店。こちらの代表が佐藤弘さんだ。手造り屋ヤマサで販売されているおよそ30種類のアイテムは、すべてが奥会津発。つまり、店で手づくりされているものだ。只見の地は高齢化が進み、原料となる素材の作り手は減る一方。その中で、奥会津の魅力あふれる商品を開発すべく日々勤しんでいる。

また、佐藤さんが、「まだ趣味のひとつ」だと言うそば打ち。しかし、そのそばが楽しめる八十里庵は、その味と景色に魅せられた人々が、県外から何度も駆け付けるという人気店だ。

「なにかやろうと思えば、こんなに楽しい土地はない」と語る佐藤さん。そんな、やってみたいこと、作りたいものが尽きないという佐藤さんの名刺には、「夢追人」の文字が記されている。

奥会津の恵み、そして人のぬくもりを守る。

大イチョウ

色濃く文化が残っているように感じる只見の土地も、年々独自の文化が減ってきているという。そんな中、ヤマサ商店では「打ち豆」や「はっとう」など、奥会津に残る食文化も提供し続けている。
また、佐藤さんが八十里庵をはじめるきっかけの一つとなったのが、東京で居酒屋を営む友人に言われた「奥会津の素材の美味しさには、どんな料理も負ける」という一言だ。只見の水や空気、太陽の光を受けて育った野菜は、売るために大量生産されたものとは違うのだ。その中でも、特に自慢したいのが水だという。

八十里庵のある入叶津は、奥にある20軒の部落が最後の人里。まったく汚染されていない水が、蛇口をひねると出てくるのだ。「販売することも考えた」というほどの只見の水を飲むだけでも、奥会津に足を向ける価値がある。

佐藤 弘さんにとっての「奥会津」

「自然を守る会」にも参加している佐藤さん。奥会津の魅力のひとつが山。天然のブナ林だという。ブナ林と言えば、多くの人が秋田の白神山地を思い浮かべるかもしれないが、奥会津に残るそれは日本一だと胸をはる。佐藤さんがもっともお気に入りなのは、沼の平にあるブナ林だそうだ。

イヌワシやクマタカなどの猛禽類も、当たり前のように奥会津の空を飛ぶとのこと。「自然を愛する人には、そうとう面白い場所だと思うよ」と、少年のような笑みを見せた。

アクセス・周辺地図

八十里庵~会津夢街道~

電話:
0241-82-340
FAX:
0241-82-2781
住所:
福島県南会津郡只見町大字叶津字入叶津30
ホームページ:
ヤマサ商店 八十里庵

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