| ●山椒ゆべし
金山町に伝わる祝いの菓子。かつて祝言の膳には白いかまぼこと併せて紅白の松を表現して、祝いの気持ちを込めた。今でも、正月には必ず用意して年始客をもてなす習いが残っている。山椒はからだをあたためる効用があり、これを食べると冬の厳しさを健やかに凌ぎ、風邪をひかないといわれてきた。
薄く切って炭であぶると、かすかにふくらんで焦げ目が香ばしく、山椒のピリッとした香気とともに、熱々をほおばるのが美味しい。
■作り方■
秋に採った山椒の実を挽き、もち米とうるち米の粉に混ぜて練り、味をつけて蒸し上げる。
●ひっけぇ
“ひきかえ”が “ひっかえ”になり “ひっけぇ”となった吸い物で、ハレの日の膳の汁物として二番目に登場する。汁だけ飲んで、中身は持ち帰るのが本式。家族へのお土産にもなった。
アカハラ、厚揚げ、ニンジン、長ネギ、マイタケ…。いずれも椀からはみ出すほどの大胆な大きさで、汁物というよりは煮物に近い。その昔、大きいのは「ごっつぉ」だったからだ。
■作り方■
アカハラで出汁をとり、やわらかな醤油仕立てとする。ネギは青みを活かすために、別茹でしたものを最後に添える。
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